第2回「変わらない形の不思議なやつ」

2020.02.07

「さて、これはなんだろう」
ある日首を傾げられていたものはちょっぴりユーモアなかたちの一品。

筒型の頭にぐにょぐにょと曲がる面白い線、
「どんとこい」と言わんばかりにどっしりとした見た目の土台。
また面白いものを見つけた!ときらきらした目で連れて帰ってきたはいいものの
またまたこれは何だろうな…
材質はきっと熱を伝えやすいもの、劣化があまりみられないことから鉄製かな…
おや、頭と土台2ヶ所に番号がついているぞ…
手に取り見つめ、ひっくり返して見てみる。
観察をすること数分。

 

わからないことは調べればよいのです。
よし、調査だ!!

 

と、意気込みは充分でしたが答えをすぐに得ることはできませんでした。
いつのものか、何に使われてきたものなのか。
詳細がわからないものが出てくるというのはよくあるお話で現地の人に尋ねてみても
「なんだろうね、これ!」と笑顔で返されることも度々です…。
それでも大切にされてきた、継がれてきたものだと思うとなんだか胸がぎゅうとします。
そして自分のできる限りの範囲で調べてみたい、知りたいとも思う。
アンティーク品の魅力なのでしょうか。

 

話は戻りますが、あくる日何の気もなしにヨーロッパの生活用品の本をぺらりぺらりと
読んでいると…そこに答えが見つかりました。
この子は、「アイロン」それも目的用途別に作られた専用のアイロンだったのです。
使い方の一例を挙げると、
➀上部の筒の中に熱い棒を差し込み、本体を温める
②熱を与えた後にリボンを筒状部分に巻き、冷めるまで置いておく
すると簡単にカールリボンが完成です。
他にも蝶ネクタイや帽子のリボンをぴんとさせるのに使用され、
リボンやフリルを仕上げる際には欠かせないものとして
電気アイロンが発明される前の時代に愛用されてきました。

実際の使用動画をお目にかかれなかったのは残念ですが、
本の中に瓜二つの図を見つけた時は思わず歓喜の声をあげてしまいました。
やっと見つけた、知ることができたという喜びに口角があがってしまうことも度々。
これだから調べること、知ることってやめられない…。

更にもうひとつ。
観察の際に見つけた2か所についている番号の謎は「サイズ」を表すもので、
小さくて軽いものから順番に番号が振ってあったようです。
見るとこの子は「12」。
用途に合わせてサイズを揃えていた様子ですので、
当時はサイズ違いの兄弟に混じって並び、活躍をしていたのかもしれません。

 

後日ふらりと寄り道したお店に番号違いの兄弟を見つけ「あっ」と思わず声をあげたことは
また別のお話です。

 

ということで今回はここまで。
映えない話、お付き合いいただきありがとうございました。

 

miu

「アンティーク リボンアイロン」

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